乳がんのニュースを耳にする機会も増えましたが、女性のガンのトップが乳癌といわれています。
原因の1つと考えられるのが、ライフスタイルの変化によるもの。
高齢出産の増加、出産しない、早い初潮や閉経が遅くなっている等、昔と比べ様々な変化がでてきています。
こういった変化の中、変わらず元気に過ごすためにも、知識として知っておきたい事を紹介します。
乳癌になりやすい人とは?
乳がんにかかる人の年代で一番多いのが、40代から50代前半にかけてです。この年齢層がピークになっています。
閉経後、60代後半は若干かかる率は減少しますが、徐々に若い年代にも乳がんが増えており、全体的に見ても増加傾向にあります。
乳がんになるリスク要因
乳がんになるリスクは誰にでも起こり得るものです。
特にどんな場合に気を付ければいいのか、下記に例を挙げました。
- 年齢が40歳以上
- 初潮が早い(12歳未満)
- 出産経験が無い・初産が30歳以降
- 閉経年齢が55歳以降
- 閉経後の肥満
- 血縁者(特に母親や姉妹など)に乳癌の人がいる
- 片側が乳がんになったことがある
- 乳腺炎等、乳房の病気になったことがある
- たくさんお酒を飲む
- 煙草を吸う
- 子宮体ガン、卵巣ガンになったことがある
上記に挙げた例の中で、自分でコントロールできるのは、飲酒・喫煙・肥満の3つ。毎日の生活で、意識することで変えていける部分です。
嗜好品や食欲を制するのは、大変ですが、乳ガンに限らず様々な病気の引き金にもなり得るものでもあります。
できることから始めたい、と考えるなら、まずはこの3つから変えていきましょう!
乳癌は遺伝する?
乳がんで注意しておきたいのが、遺伝との因果関係です。
家族の誰かが乳がんに罹っている場合、なりやすいと言われています。
もちろん、必ずそうなる、というのでは無く、これまでの傾向を分析した結果、そういった可能性がある、ということ。必要以上に心配してはいけません。
もし当てはまる場合、疑心暗鬼になるのではなく、自分なりにチェックを欠かさないよう気を付けるようにしましょう。
さて先程、上記で紹介した「乳がんになるリスク要因」で注意したいのが、家族の中でも、母親や姉妹がかかっていた場合です。
通常より、乳がんの可能性が高まると言われています。
もし家族の中に複数人の乳癌、または卵巣がんの患者がいるなら、遺伝性のがんである「家族性乳がん」の可能性も考えられます。
詳しいデータはまだ不足していますが、ある種の遺伝子変異(BRCA1とBRCA2)を持っていて、乳ガン全体の5%が、家族性乳がんと考えられています。
乳癌を疑う症状とは?
早期発見のためにも、小さな変化を見逃さないよう、よく見たり、触って確認するクセを付けるようにしましょう。
自己チェックは月1回を目安に、定期的に行うことで、「もしも」の時の早期発見にも繋がっていきます。
症状チェック:しこり
表面が固く、デコボコしていて、動かない、というのが特徴です。
真っ直ぐ立った状態、両腕を上げた状態、あおむけになった状態の3パターンでしこりが無いか?丁寧にチェックしましょう。
しこりがあった場合、その部分が引きつれ、皮膚のヘコミ、ただれが出ています。1-2センチ位になると触ると分かるので、早目に医師の診察を受けましょう。
症状チェック:乳頭の異変
乳癌があると、左右の乳頭を軽くつまむと茶褐色の分泌物(血が混じったような)が出る場合があります。
特に片側だけ出るなら、念のため受診しておきましょう。
症状チェック:脇のしこり
指先を揃えてワキを触り、しこりが無いかどうか?左右の脇をそれぞれチェックします。
ひとくちメモ
5年以内に約半数の再発が起こる可能性がある、とされていますが、乳がんは進行が比較的遅いガンで、10年を過ぎて再発する場合もあります。
ですので、完治しても気を抜かず、チェックを怠らないことが大切ですし、現在罹患されていない場合でも、月1回の自己検診を定期的に行う事で、イザという時のために備えることができます。
改めて考えると、毎日食べたものが、あなたの命であり、体を作っています。ですから何を食べるのか?はとても重要です。
欧米型の食生活から、日本型の食生活にシフトしたり、加工食品から手作りの食事に少しずつ変えていく等、身近な所から暮らし方を見直してみると、新たな発見がきっと見つかります。